歴史ある保養地バーデン・バーデンでドイツ式入浴の洗礼を受けてきた
タオルはどこまで持ち込み可なのか?色々な疑問を解決してきた週末プチ旅行

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Guten Tag!

夏です⛱

暑いけど、湿度が低くて快適!夜は涼しい!

 

今日はバーデン・バーデン♨️小旅行の話

さて先月、滞在許可の申請結果を待っている間にBaden-Baden(バーデン・バーデン)という街に行ってきました。

 

赤丸をつけたあたりの街です

 

 

申請結果が出るまでは約2週間。申請が通るのか通らないのか、不安を抱えて過ごす日々は、想像以上に長かった。

 

気を紛らわすために、日本に弾丸帰国しようか、それとも近場の国に行こうか。と考えましたが、旅行中に外国人局から大事な連絡が来るかもしれない。すぐに対応できるように、結局ドイツでおとなしくしていることにしました。

 

サクッと国内旅行でもしようと思ってピンときたのがバーデン・バーデン

直訳すると、入浴・入浴。

そう、温泉やサウナで有名な場所です。

 

 

ずっとシャワー生活なので、ゆっくり温泉に入りたいし、「ヨーロッパの大温泉保養地」のひとつとして世界遺産登録されているというのも気になりました。

 

ただし、ドイツのサウナに入るならば乗り越えなければならないアレ。

 

「全裸混浴文化」

 

力強すぎる6文字・・・。

 

正直、無い方が嬉しいルールですが、「風呂に浸かりたい」の思いが勝ち、バーデン・バーデンに決めました。

 

きっとこれも、ドイツ生活でいつか越えなければいけない壁であろう・・・!

 

富裕層の保養地バーデン・バーデン

 

Schwarzwald(シュバルツバルト=黒い森、ドイツ南西部の森)の麓にあるバーデン・バーデンは、たくさんの緑に囲まれていて、街の景観は決して派手すぎず上品な雰囲気です。

6月の週末はそれほど混雑していませんでした。

 

歴史を遡ると、古代ローマ時代にここで源泉が発見されたのが始まりだとか。そして18世紀半ばから再び温泉地、保養地として上流階級に人気の街になりました。

 

ベルリンからは700kmほど離れており、どっこらしょと南方まで長い旅になります。私はフリックストレインで片道20ユーロほど、6時間の旅でした✌️

 

お目当てはフリードリヒ浴場

 

バーデン・バーデン駅から温泉などがある中心地までは往復バスが出ており、20分くらいで着きます。私は駅寄りにホテルを取りましたが、本数も頻繁に出ているので、全く不便ではなかったです。

 

バーデン・バーデンには二つの有名な温泉「フリードリヒ浴場」と「カラカラテルメ」があります。

上がフリードリヒ浴場、下がカラカラテルメ。なんてことはない、隣に並んでいます。だからやろうと思えばハシゴも可能。

 

事前に調べたところ、カラカラテルメは温水プールのようにエンターテイメント性が高めだそうな。じっくり保養したい満身創痍のわたくしは、古式ゆかしきフリードリヒ浴場にしました。

 

一般的にドイツの温泉施設は、「混浴、浴槽・プールエリアは水着着用、サウナは全裸」が基本のようです。

 

その点、フリードリヒ浴場はその上を行くハードボイルドぶりというか、エリア問わず全裸混浴がルールです。(水曜と土曜は水着OK!)

 

私は日曜日に行きましたので、無論前者。むしろ、己の精神を鍛えるためにあえて日曜を選んだ節すらある。

とはいえ少しでも空いていることを願って、午前中に行きました。

 

入場料はタオルやスリッパ込みで35ユーロ。手ぶらでいけます。むしろ、シャンプーとか持って行っても邪魔なだけだし、ルール違反になるかもしれません。

 

17項目を順番にめぐるシステム

シャンプーが邪魔になると言ったのも、ここは日本のように体を洗って広い浴槽にザブーン、ではなく、決められた順序で部屋を移動しながら入浴するからです。

出入り口付近にあったお品書きだけ撮らせてもらいました。更衣室以降はもちろん撮影禁止です

 

写真の中の1から13までが浴室内。14以降はいわゆる風呂上がりです。全行程を3時間かけてめぐるのが推奨されています。長い!

 

私は1時間くらいで出ました(笑)

 

ざっくり流れです。

更衣室も男女一緒。ここで、浴室内に持ち込めるタオル(というよりでかい布)をゲット

シャワー

サウナ(整うほどは暑くない。序盤には快適)

マッサージ(この日は閉鎖。残念)

ミストサウナ(まあまあ暑い)

浴槽(36℃、34℃のジャグジー、28℃、18℃の4種類)

入浴はこれで終わり。待機エリアでボディクリームを塗って待つ

リラクゼーションルーム(勝手に命名)で毛布に包まれて寝る

本当に終わり(ティールームがあるようだけど、色んな意味でもうお腹いっぱいなので退散した)

 

温泉やサウナよりも良かったのが・・・

上記の通り、あつーいお湯を期待していくと、あらら?となります。

考え抜かれたルートを3時間かけて回り、じっくり体の芯から温めていく伝統的な方式のようです。

確か、ミストサウナから布禁止です。ここはもう開き直って過ごしましょう。

不思議と恥ずかしくないものでしたよ。でも、もっと人が多かったらやはり抵抗あったかも。

 

 

ミストサウナの後の浴槽エリアは、クライマックスといいましょうか、ルネッサンス様式の豪華な内装と高い天蓋を仰ぎながらプールに浸かります。美術館にいるような気分でした。(どんな内装か見たい方は公式HPをご覧ください)

 

 

絶対にこの順番じゃないとダメ!というわけではなく、もう一度浴槽に入りたければ戻っても大丈夫です。

 

また、サウナで椅子に直接座るのはご法度なので、入り口にあるマットを持って入りましょう。親切なご婦人が教えてくれました。ので、私も持たずに入ろうとした人に教えました。

 

温泉に来たのになんですが、一番気持ち良かったのが最後のリラクゼーションルームです。

 

分厚い毛布に包まれて、カーテンを閉め切った暗くて静かな部屋で寝ます。目を閉じてリラックスするもよし、うっかりマジ寝するも・・・多分よし。これは本当に極楽でした。

 

高温サウナや湯船でババっとと整うというより、時間を忘れてまったり保養するのがバーデン・バーデンスタイルなんだろうなと感じました。

 

風呂上がりは散歩、そして

温泉でリラックスした後は、周囲の散歩がおすすめです。

フリードリヒ浴場の敷地一帯が広場と森になっていて、超牧歌的。天下泰平。

 

ベルリンのごちゃごちゃと賑やかさが遥か遠い記憶のように感じるねえ・・・。他の都市に行く度に思いますが、ベルリンがドイツの中でも特殊なんですねえ・・・。

 

前を向いて道を歩ける嬉しさよ。(ベルリンはうっかり色々踏んでしまわないように、下を見ながら歩くことが多い。)

 

 

温泉施設と関連して「世界一美しい」と称されるカジノやトリンクハレという歴史的建造物も見て回りました。

 

19世紀後半に建てられたこの「トリンクハレ」は源泉を飲める施設なのですが、今は衛生上の問題から提供していない

圧倒のフレスコ壁画

空がすごい色になっていますね・・・。このKURHAUSの中にカジノやコンサートホールが入っています

 

また街中は洋服や雑貨などの路面店、カフェ、レストランが並んでいて、まさに保養地といった感じです。

路地もかわいい

ビールではなく風呂上がりのケーキ!

そんな街中で誘惑してくるのがケーキ屋さんです。

初夏のドイツは湿度も低くて爽やかなので、温泉後のケーキは・・・ありです。超あり!!

 

そして黒い森の麓の街、バーデン・バーデンに来たなら見逃せないのが、Schwarzwälder Kirschtorte(黒い森のさくらんぼケーキ)です。

こういうの。

 

たが悲報・・・毎度お馴染みの悲報・・・。

 

チョコレートてんこ盛り・・・。

 

外国のチョコレートは、私にとっては一か八かのギャンブルなのです。全部食べられなかったら申し訳ないので、ここはイチゴタルトを選びました。

でも大正解!!このホイップが最高でございますのよ。甘さがほとんどなく、コクたっぷり。イチゴタルトの甘酸っぱさをバッチリ引き立ててくれますし、満足感も3倍増し。また食べたい!

 

しかし。片道6時間かけてきたのに名物を食べずに帰るほど、私はドライではない。

 

隣の老夫婦が盛大なパフェをお茶目に食べているのを見てしまった私。「もしかしたらチョコ少なめのパフェ版という選択肢もあるのか?」とワクワク。少し調べたら、チェリーを使ったサンデー(ドイツ語でEisbecher)を出しているカフェもあるそうな!

 

あった〜!!

 

翌朝、このサンデーをキメて帰りましたとさ。

チョコレートは幸い甘さ控えめで、噂通りお酒が効いていて美味でした!

 

そしてかわいい盛り付けと器。何度かドイツでサンデーを食べましたが、どこも器がこんな感じなんですよね!日本では喫茶店でしかお目にかかれないようなレトロ感です。

 

再びどっこらしょと帰る🚃

 

バーデン・バーデンは、リッチな生活をしていたらカジノなども楽しめるのでしょうが、庶民には2泊3日でちょうどいい街かなと感じました!静かで自然豊かな街なので、ただゆっくり過ごしたい時の保養にはバッチリです。心なしか年齢層も高め(笑)

 

ただし温泉は・・・わしゃ日本の方が好きかな(⌒▽⌒)ハハハ

 

 

そうそう、帰りの電車の中で、外国人局から「無事審査終了、働いてよし」のお知らせが来たんですよね〜。ある意味、忘れられない旅行になりました。

 

というわけで、バーデン・バーデン小旅行記でした。みなさんも機会があればぜひ!

Auf Wiedersehen!

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