ベルリンの人気書店でzineを作りました。
ポツンと日本人、生産的なディスカッションや尖ったセンスに感動するの巻。

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春眠暁を覚えず・・・Guten Tag Ayanaです。春が近いのか、よく寝れすぎて困っています。

 

今日は、THE・お役立ち情報ではなく恐縮ですが、ひとりでローカルの輪に飛び込んできた経験を書きたいと思います。

 

1月某日、ベルリンの素敵な書店「Bildband Berlin」が開催したワークショップに参加しました。

プロの写真家であるオーナーの手ほどきを受けながら、zineを作るワークショップです。

 

zineとは📖

そのままジンと読みます。個人とかグループで制作する冊子のことです。テーマやサイズ、ページ数、素材も自由。自分の手や紙、印刷というアナログ(フィジカルともいう)な表現方法がかえって面白いと、近年静かに盛り上がっています。

↑Bildband Berlinは、雰囲気のいいカフェや雑貨店が集まるエリアPrenzlauer Berg近郊にある写真集専門店。建築、風景、ポートレートなどを中心に、様々な国、ジャンルの写真集に触れられます。

 

 

昨年は日々の生活に慣れることで精一杯でしたが、3ヶ月をすぎた頃から少しずつ余裕ができ始めました。ここでしか体験できないことに飛び込んでいこうと思いながら、2024年が始まりました。

 

そんな時にBildband BerlinのSNSで偶然見たワークショップの告知。正直、どんな規模で何をするかあまりイメージできなかったけど、勢いで申し込みました。(印刷費込みの有料です)

 

なんでまた唐突にzineなのかというと。

私がベルリンに来た理由のひとつに、日独の比較をしてみたいというのがあります。

 

そのひとつが、クリエイティブ業界。

一応、業界の中でこれまで働いてきて、物事の決め方、メンバーの役割、上下関係、ミーティングの仕方、金銭感覚、などなど。その辺、どんな感じなんだろうと興味があるのです。

 

ワークショップにはお客さんとして参加するので、これらを直に体験できるわけではありませんが、何か新しいことを知れたらなと思って参加しました。

 

あれ、プロしかいない。

コンテンツの主役は写真で、そのテーマは自由。zineに使いたい写真をプリントして持参します。私はコロナ禍でハマったフィルム写真を中心に選びました。昭和の喫茶店とか、飲み屋街のネオンとか、あてもなく撮った山や桜など。

 

参加者は10名ほどで、よくよく聞くと私以外の方は写真本気勢じゃないですか。お店と顔馴染みの方も多い・・・。

 

「やべえとこ来ちゃったな」と直感。自己紹介タイムくらいまでは、なんとか意識を保てました。

 

プレゼンテーションで滝汗

自己紹介やオリエンテーションの後、お店の地下のワークスペースで順にプレゼンテーションが始まります。

↑持参した写真をばーっと机に並べて、テーマを発表します。ひとり45分程度の持ち時間があります。

 

それをベースに、オーナーをはじめ参加者同士で「これとこれはページの隣同士の方がいい」「この写真は不要」など、バッサバッサと客観的なコメントを出し合い、使用写真を決めていきます。めちゃくちゃさらっと使われる「I agree」に密かに感動しました。

 

良い点も悪い点もはっきり表明して、後腐れのない感じの、気持ちがいいディスカッションでした

 

・・・就活の鬼門「グループディスカッション」もこうありたいですね。腹の探り合いと点数稼ぎのディスカッションに、何の意味があるのでしょうか。仕事で新卒採用を担当したことがありますが、もしまた日本で面接官になる時があったら、この日のような雰囲気で、学生さんが参加できるようにしたいと思いました。

 

おまかせは良くないぞ

しかし落ち込んだこともあって、それが英語力。抽象的なことを英語で話し、聞き取るってこんなに難しいんだと。ベルリンに来る以上はわかってはいましたが、ドイツ語も英語も達者でないと生きていけないのだろうかと。

 

だから私、全然発言できなくて恥ずかしかったです。自分のプレゼンのターンでもカンペ丸読み。この辺りで魂が半分抜けてました。

 

そんな中でも、意外な写真を面白がってもらえたり、渾身のカットがあっさり落選したり、それがめちゃ面白くて、「もうお任せします!!」状態。

 

一方で「自分はこうしたい、なぜならホニャララホニャララ」「それには賛成・反対です、なぜならホニャララホニャララ」という自分の意思表示も必要で。

 

そらそうだよな。意思がないのって不気味だよな。でも英語で上手く言えないし、プロの皆さんに決めてほしいし、あああ(^ω^)

 

「自分今、めっちゃ日本人だわ」と自嘲するしかありませんでした。

 

写真のクオリティだって明らかに違う。まあ、これはさすがに諦めがつきますけど。唯一救われたのは、すべて日本で撮った写真なので、一人だけ毛色が違うということ。日本の美しさに誇りを持ちたいです。

 

 

そんな子供のような私でも、皆さん親切に一緒に考えてくださいました。異国のプロに意見をもらえるって、とんでもない贅沢な話ですよね。いまだにその優しさが滲みています。

 

InDesignでレイアウト

プレゼンが終わったらレイアウトです。写真と一緒に、自作の詩やストーリーを入れている方もいました。

ただあくまで主役は写真なので、フォントや大きさはシンプルに。基本フォーマットを支給していただけるので、InDesignの経験がなくても大丈夫です。それどころか、私はPCにインストールできなかったので、お店が貸してくださいました。

 

2週間後、完成お披露目会

そして先日、出来上がってきました!

 

(最悪なんですけど、当日、不覚にも昼寝してしまい、待ち合わせ直前の時間に起きました。春眠暁を覚えず・・・っておいおま)

 

こういうときに限って、本当あり得ない!!!と自分にむかつきながらタクシーぶっ飛ばし、平謝りで友人たちと合流。「みんな遅れたから大丈夫だよん」と言ってくれる優しさにも号泣。

 

ドキドキしながら、完成品を手にしました。よかった、全部ちゃんと印刷されてる。解像度も足りてる。しかも社交辞令かわかんないけど、褒めてくれる。「アリガト、アリガト」とつい日本語が出る。こればかりは母国語で伝えたい。

↑拙作

 

↑記念に交換しました♪

 

皆さんの作品は文句なしに素敵でした。理屈よりもハートで作っている感じ。一瞬の時間が止まったような臨場感、美しい色彩感覚。自分はこまごまと前後関係を考えて作るタイプなので、いっそう新鮮です。

 

大盛況でした!😋

モノ作りに言葉は不要、ではない

写真は言葉を介さない表現方法だけど、そんなのアラーキーでもない限り、夢の夢の話。ネイティブレベルで英語を話せたら、全く充実度も違ったでしょう。

 

そんな当然の現実を知った一方、言葉が不自由でも、現実世界でお互いの好きな物を共有できたことに、じわじわと嬉しさが込み上げます。ディスカッションの雰囲気も忘れられません。

 

アートシティ・ベルリンのほんの一面を覗くことできたのでしょうか。答えは風の中。こうして鍛えられながら、また新しい世界に飛び込んでいきたいなあと感じた経験でした。

 

 

さて、今回お世話になったBildband Berlinは、東京アートブックフェアにも参加したことがあるそうです。皆さん大変温かく、素敵なセレクトの書店ですので、写真に興味がある方はぜひフォローしてみてくださいね。

Instagram:@bildband.berlin

Address: Immanuelkirchstraße 33, 10405 Berlin

 

それではこの辺で。Auf Wiedersehen!!

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