ドイツ最大の競馬場が最高だった件。
200年前から続くドイツ競馬、思いのほかまったりムードで大変気に入りました
Guten Tag!
ほぼ週3でBerliner Pfannkuchenというドーナツを食べるAyanaです。
これはドイツでお馴染みのドーナツで、
生地はエン○ルクリーム、中身はベリー系のジャムが入っている代物です。
揚げパンとはいえ油で生地が潰れる感じがなくて、ずっともちもちフワフワなんですよ。美味しい!
特売なら1個25セントだし、サイズも結構大きい。
しかもほとんど白いからカロリーもゼロ。だよな?
さて最近はそんなベルリナーパンクーヘンを食らいながら、春の到来🌸を喜んでおります。
昨日まで無惨なハゲ山だった町の木々が、ものの二日とかで一気に葉っぱがつき、町中に緑が溢れています。
この、生命の息吹っていうんですか?(笑)こんなにリアルに感じることは今までなくて、驚いてます。
春といえば、ずっと楽しみにしていたアレ🐎
はい、ベルリンの競馬シーズン開幕です!!秋から楽しみにしていました。
去る3月31日(日)、イースターの日にベルリンの競馬場で開幕レースがあり、意気揚々と行って参りました。
「超楽しみなの!!」と事前にドイツ人に話したら、
「イースターの日でしょ?人来るの?」(普通は家でお祝いする)なんて不思議な顔を複数名にされたんですけど
ワイはウサギより馬なんや・・・すまんのう・・・。
ギャンブルというよりスポーツ観戦として楽しいんですよね、競馬って。
その歴史も16世紀のイギリスまで遡り、賭け事でありながら紳士のスポーツの一面も持つところも素敵だなと思うのです。
日本の秋頃のレースで、夕日を浴びながら走る馬の美しい姿には、ちょっと感動しちゃいます。
ベルリンにはドイツ最大の競馬場があるのだ
イギリス、フランス、アイルランド、イタリアに続き、
ドイツの近代競馬は1822年にドイツ北部のドーべランで始まったようです。
1920年代には大衆にも人気のスポーツになったようで、ベルリンで「うちの子はスポーツしてるの」と言ったらジョッキーを意味していた時代もあったのだとか。
ケルンやハンブルグ、ミュンヘンなどに代表的な競馬場がありますが、中でも私が今回行ったHoppegarten(ほっぺがるてん、可愛い名前)は、芝2350mのコースを有するドイツ最大の競馬場。
ここでは1868年に、初めて公式レースが開催されました。
ベルリンの東の森の中にあり、とにかく見晴らしが良い。
だだっぴろい芝のコースの周りには、ビルもマンションも何もありません。
観覧エリアに踏み入れてすぐに「最高かよ」とつぶやきました。
どんな人が来る?チケットは必要?
「イースター当日に人は来るのか問題」については、杞憂に終わりました。
家族連れや若者からお年寄りまで、続々来場。子供用の遊び場もあるので、小学生くらいのキッズたちもワイワイ楽しんでいました。
一方、
「どっきりどっきりDONDON! ワンカップに競馬新聞&赤ペンおじさんが場内外にたまっていたらど〜しよ?!(どーする?)」
とかすかに期待していた絵に描いたような競馬ファンはいませんでした。
それと、入場券は観覧席やレースの種類、前売り、当日券によって値段が変わります。
例)G1レースの自由席(芝生で立ち見)
→当日券26ユーロ、前売り21ユーロ、早期割なら18ユーロ。学割もあります。
記念に馬券を買おう
せっかくだからドイツ式競馬を楽しもうということで、少しだけ馬券を買ってみました。
出馬表やオッズは↑ネットで公開されています。プロの予想を見たければ有料会員に登録😉は世界共通。こうやってじわじわ吸われていきます。(ちょっとタイムリーな話題)
ただ腰を抜かしたのが、↑現地の予想表。
手書きなんです!!なんてアナログな!
それを一生懸命メモする人たち。まあ私もその一人だったんですけど。
というかこの競馬場自体が、19世紀からの歴史と旧東ドイツの質素な趣をそのまま残している感じがあります。商業的な匂いもほとんどしない。
極め付けは、絶滅したと思った↑ブラウン管テレビ。めちゃ懐かしい画質。
若い子が見たら「まって、エモい」とかいうでしょうね。
さて、話は戻って馬券。
↑公式パンフレットに馬券の買い方が書いてありました。
イラスト付きですが、わかるようでわからない・・・
序数をまともに勉強していないので、「unter den ersten 3 Pferden」って、1なのか3なのかなんやねんと格闘に次ぐ格闘。(ちなみにこれは、上位3着の馬のうち・・・の意味)
(いつか役に立つ)ドイツの馬券の種類
テストに出るかもしれないので、念の為まとめておきます。
解読しながら、結構日本と似ているなあと気づきました。
というか日本がヨーロッパ式を輸入しているんですよね、きっと。
・単勝(Die SIEG-Wette):1着の馬を当てる
・複勝(Die Platz-Wette):上位1〜4着に入る馬いずれかを当てる(1〜4着は出馬数によって変わる)
・ワイド(Die Platz-Zwilling-Wette):上位3着に入る2頭の馬の組み合わせを当てる。着順は関係なし。
・馬単(Die Zweier-Wette):1着、2着の馬を着順通り当てる
・三連単(Die Dreier-Wette):1着、2着、3着の馬を着順通り当てる
・四連単?(Die Vierer-Wette):1着、2着、3着、4着の馬を着順通りに当てる
★ながし買いもできます。
午後2時スタート、全8レース観戦
芝生の自由席エリアにレジャーシートや椅子を持ち込んで、のびのび観戦。ぎゅうぎゅう詰めの席の取り合いなんてことはありません。
高いチケットを買えば屋根付きのスタンドに座れますが、全然この芝生でOK。
そんな感じなので、ゴール前で超至近距離で見ることができました。
レースといえば、みんな大好き白熱の第4コーナーからの直線。
盛り上がるものの、「させー!!」等のお決まりの声援や、はずれ馬券が空が舞うような光景はありませんでした。
熱狂というより、本当に「のほほん」「平和」という言葉が似合う競馬でした。
最終レースまではさすがに見なくていいかな〜と思っていましたが、最高のロケーションに飲み込まれ、結局全部見てしまいました。
ところで、なんの事前知識もなく買った馬券、その結果は・・・。
かすりもしませんでしたとさ。ちゃんちゃん。
でも、とてもイイ週末になりました!
次は紫外線対策万全にして、夏の重賞あたりに行きたいと思います💮
おまけ①お宝映像
スクリーンに映し出された不穏な映像・・・
馬の蹄に蹄鉄を打ち付ける瞬間です。かわいそうー!!痛そうー!!トンカチでやられちまうんだね・・・
でも神経が通っていないところに取り付けるため痛くないそうです。よかった。
おまけ② 馬に関するドイツ語の諺(Sprichwörter)・慣用句(Redewendungen)いろいろ
・Arbeiten wie ein Pferd.→馬車馬のように働く。世界共通かな。
・Einem geschenkten Gaul schaut man nicht ins Maul.→もらいものの馬の口は覗くな=贈り物にケチをつけたり値踏みしてはならない
昔、馬の売買で年齢を見極めるために馬の歯を見ていたことが発祥だそう。英語にも同じ諺があるみたいです。
・Ich hab‘ schon Pferde kotzen sehen!→馬が吐くのをみた!=馬は生理的に吐けないので、「あんたのいうことなんか信じてないよ」の皮肉。なんかワイルド〜
・Das Pferd von hinten aufzäumen→馬を後ろから繋ぐ=間違った手順で何かに取り組んでいること
・Ross und Reiter beim Namen nennen→馬と騎手を名前で呼ぶ=昔、トーナメントに出場する馬と騎手は、鎧と防護具のために個人を識別できなかったため、伝令士が名前を伝えました。そこから「物事を隠さずに詳細に伝える」の意味だそうです。
それでは、Auf Wiedersehen!