世界三大映画祭「ベルリン国際映画祭」を間近で体験してきました。
レッドカーペットにてあの俳優さんの熱狂的ファンに囲まれるの巻。
感動冷めやらぬうちに!
Guten Tag, Ayanaです。
ただいま第74回ベルリン国際映画祭の真っ最中
です!
世界三大映画祭のひとつを現地で体験するなんて、去年の今頃は想像できませんでした。
というか、年が明けてから3回も映画館に行っています。(2月の頭に『POOR THINGS』を観に行きました)
こちらに来てから、あらゆることが「今を逃したら次はない」の連続。そのため自然と、モノよりも体験にお金を使うようになっています。これで服とか雑貨とか自由に買えたら天国なんですけど、それは今後のおまえさんの努力次第ですよ、っということで。
さておき、ベルリンは、映画館がすごく身近にあるように感じます。市内のスクリーン数は266だそうです。
おお、やっぱ多いなと思って東京も調べてみたら、東京は413。ふはは、あっさり完敗です。
しかし人口あたりで考えると、ベルリンの人口は約366万人、東京は約1400万人らしいので、ベルリンは映画館が多いというのはやはり気のせいではないようです。
レッドカーペット見たい
今年のベルリン国際映画祭には、『箱男』『夜明けのすべて』など日本に関連する映画が9作品、出品されています。
公式サイトに上映スケジュールが網羅されており、チケット情報も出ています。毎度毎度、エンタメ系のウェブサイトの便利さには感心してしまいますね。(あ、お役所に対する皮肉ではないです。)
もちろん、我が故郷の映画の晴れ姿を観たい。
しかし、田舎モンの率直な思いは「レッドカーペットを見てみたい」。これです。
一応、レッドカーペットのスケジュールも発表されておるな・・・。
2月17日(土)のベルリン時間午後9時15分から、『箱男』の製作陣が登場しますとのこと。
おお、本命の箱男!
チケットないとだめなのだろうか?招待制だろうか?でもそれっぽいことは書いてないけどな、と逡巡しているうちに会期が終わってしまわないよう、ぶっつけで行ってみました!いつもそんな感じ!
ファン用エリアならチケットなしで入れる
↑映画祭のメイン会場「Berlinale Palast」はポツダム広場にあります。
一生に一度かもしれない経験とはいえ、数時間前から並ぶなどはできないたちなので、1時間前に行ってみました。大行列でもそれはそれで思い出だわな、と。
確かにプレス関係者やプレミア上映のチケットを持っている人用の入り口がありましたが、そうでなくても「ファン用」ゲートがあり、そこはチケットがなくても入れたのです!
1時間前だと人がほとんどいなく、自然と最前列を陣取りました。ん?本当にここで大丈夫か?会場間違えたんじゃないか?
ただ隣のグループ(体格のいいドイツ人ニキ)が待機用の椅子を持参していたので、「ああ多分ここで合っている」と。
さらに時代劇のような写真をお持ちだったので、確信に変わりました。日本ファンがいる・・・ならここで合っているなと。
さて、あとは待つのみ。厚着してきてよかった。Lindtのベタすぎる広告映像を20回は見た。
熱狂のファンに囲まれて!
そしてついに!観客もわらわらと密集し!予定時間より30分以上は遅れましたが、ハジマタ!!
ツヤツヤの送迎車が来た!リムジンではない!😆
俳優陣の方々が車から降りた途端・・・
突如湧き上がる
「アサノオオオーーーーー!!!!!プリーーーーズ!!!」の声!!
おお、すごい人気です!!
隣のニキたちは、浅野忠信さんの写真(おそらく座頭市)を持っていたんだと、これでわかりました。世界のアサノさんですね。
時間の許す限り、サインに対応されていました。
浅野さんに限らず、皆さん、海外の熱いファンへ神対応されていましたよ!
ファン用エリアはマスコミ部隊とは反対側なので、主に俳優さん、監督さんたちの後ろ姿しか見えませんが、全然そんなの気にしません!
「写真撮りたいけど目で見ねば写真撮りたいけど目で見ねば写真撮りたいけど目で」とか考えているうちにあっという間に終わってしまいました。
映画祭定番の「セレブのドレスルック一挙紹介」記事をはじめ、レッドカーペット=米アカデミー賞のイメージでしたから、ベルリンは、会場近辺も含めて意外にもセレブセレブしてない(いや間違いなくセレブなんですけども)ところが、「らしいなあ」と思いました😂
幻のような時間でした〜〜〜 感激です!
映画『箱男』について
しっかりミーハー(野次馬)した後、別日に上映を観に行きました。(プレミア上映は秒で完売)
もちろん細かくは書けませんが、これだけは言わせてほしい!映画館で観て!
登場人物が少なく、長いセリフもほとんどありません。ですが、映画偏差値低めの拙者は、何回も観ないと真髄に迫れないと感じています。というか登場人物それぞれの立場から1回ずつ観たいという感じです。
そして場面の転換や絵作りが強烈なので、一瞬たりともスクリーンから目が離せません。気づいたら2時間経っていて、最後に「ああ!」となりました。(意味深)
上映は日本語音声、英語字幕でした。
日本語を話す自分ですら難しい表現が多かったのに、英語字幕で理解する人たち、すごくないですか。映画が好きなんだろうな・・・。
ベルリン国際映画祭は社会派映画が多いので、“勧善懲悪スカッと物語”ではないとわかって観に来ている、とはいえですよ。
ストーリーや出演者にキャッキャするエンタメ映画も大切ですが、それらに頼らず、言語を超えて訴えかけるものの凄さ、そしてそれを作り出す人たちの凄さにくらくらとしてしまった1日でした。
ミニ情報として、数日間、ベルリンのどこかに「箱男」がいたらしいですw こういう落書きの場所死ぬほどあるからわからんw
さて、どの作品が第74回の金熊・銀熊賞を手にするのでしょうか!今週末に発表です🏆
それではまた、Auf Wiedersehen🎬