【最難関イベント】ベルリンの部屋探しについての経験談。
帰る家がない(物理的に)、という状況は回避できました。

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Guten Tag!

仕事を中心に日々アップダウンはありながらも、全体的に淡々と生きている私です。

 

 

最近のニュースといえば、今月、引っ越します。先日無事鍵を受け取りました。

 

ベルリンで引っ越し・・・。在独1年生をビビり上がらせる難関イベントです。

ドイツでは住宅不足と価格高騰が何年も続いており、あの手この手を使って人々は部屋を見つけています。

SNSで顔写真を全世界に大公開しながら空き部屋を募っている人もいます。

そして詐欺だのテレグラム経由の部屋探しだの、物騒な話も聞きます。テレグラムってだけでもう私は拒否反応。そこまでしなきゃダメなの😑

 

しかも何が怖いって、その結末が「結局見つからずホステル暮らし」「友人の家を転々」「仮住まいは見つかったが2ヶ月後にまた引っ越し」等、うまくいかない場合も十分あり得るという点なのです。

 

そこは「まあ、なんだかんだ見つかるもんだよ、大丈夫だよ。」であってくれよ・・・と、実情を知った時はうっすら絶望を感じました。

 

あとはコネというか、「知り合いの紹介で見つけた」という体験談。友達をバンバン作れないタイプなので、この手の話も地味に落ち込みます。

 

そんな難関イベントである部屋探しですが、結果、無事に2回目の冬を迎えられそうで安心しております。

何もなければね・・・。

 

今日は部屋探しの一部始終を書いていきます。

ネガティブなことを冒頭に書いたものの、実際は大きなトラブルもなく契約まで至りました。

ただ「何ヶ月前から準備するべき?」「応募に書類は必要?」「内見の心構えは?」「又貸しって大丈夫?」などなど私自身疑問に思ったことを交えながら書いて参ります。

どれくらい前から探し始めるべきか。

今の部屋が9月末で契約終了になるので、大体3ヶ月半前(6月中旬)から探し始めました。

 

一人暮らしは1ヶ月1000ユーロ以上が目安になるのと、WG(ルームシェア)を上回る争奪戦に違いないので、WGに絞って探しました。

 

さてこれも特徴なのか、6月の時点では私の希望時期である9月以降の物件は少なかったです。7月1日または8月1日入居の物件がほとんど。

 

引っ越しまでに見つからなかったらどうしようという焦りもあって、8月1日入居の部屋にもメッセージは送っていました。ただそうすると今の部屋の契約終了まで家賃をダブルで払わなくてはいけないので、本音はちょっとヤダ。

 

家賃を二重で払うことについて😱

最初は信じられなかったけど、今ならわかりますね。

 

契約終了直後から新居に住めるのが理想ですが、この住宅難の時代。家賃や立地の条件もクリアしていて、入居日も希望通り、というスーパーミラクル物件に出会えるとは限りません。なので、いい物件に当たった時点で、希望より1ヶ月や2ヶ月早かったとしても契約し、実際には住まないけど家賃は払う、という状況が爆誕するわけですね。

 

まあまあな出費にはなるけど、家が無い!とピリピリしながら暮らすより安心ですからね。

 

でもやっぱ2ヶ月は痛い。なので、9月1日または10月1日入居を本命として探していました。

 

書いてて思ったのですが、日本でも家賃を二重で払うことってありましたっけ??

 

あまりないよな??今久しぶりにSUUMOを見たら、詳細検索に「入居希望日」がないし、選び放題とも言える選択肢の多さ。最高としか言いようがないけど、見方によっては社会問題のひとつなのだろうか。(建物が多すぎ、など)

 

使ったサイトは最終的に2つ

みなさん御用達のWG gesuchtと、日本人の情報交換サイトMixbです。

契約に至った部屋はWG gesucht経由でした。

初めの頃は他も見ていましたが、更新頻度、掲載数、メッセージ機能の使いやすさはWG gesuchtがダントツでしたので、最後の方はWG gesuchtしか見ていませんでした。

 

WG gesuchtは有料登録すると掲載主に自分のメッセージが優先表示されたり、自分の応募書類をデジタルで作れたり、広告なしで見れたりします。本当にヤバくなったら登録しようと思いつつ、無課金のままなんとかなりました。

 

7割くらい希望に合えばメッセージを送る。

 

初の引っ越しなので、諸先輩方のブログなどを拝見し、まずは鬼メッセージなのだなと学びました。

 

100%合致する物件に出会える(そして選考を勝ち進み入居できる)とは限らないので、大体OKな条件ならとにかく送るのです。

 

私の場合、数えてみたら、40件中、15件返ってきました。うち、内見に行ったのは8件。

 

100件以上送ったという体験談もよく目にするので、めっちゃ少ないですね。もっとこだわってもよかったのかな。

 

気をつけたこと。

・こまめにサイトを見て良さそうなら即連絡

→新着物件の掲載時間と、そのお知らせメールまでにタイムラグがあるっぽいので、お知らせが来ていなくてもサイトは覗いていました。

 

・社会人専用、女性専用に絞った

→WG gesuchtの利用層は学生・若者が多いようなので、競争率が下がります(多分)

 

・高望みしない

・メッセージは読みやすく簡潔に、ただし具体的に

・顔写真も一緒に送った

・会社員なので安定収入があることを明記した

 

 

まあ・・・結局はお金なんでしょうね。悲しいかな。

人柄も大事だけど、家賃を払えるかどうかが貸主にとっては最も重要ですからね。

 

就労に制限がある学生さんなどは「元も子もねえじゃんこの記事」とそっ閉じしないでください。

 

もし収入がない(低い)場合は、貯金残高の証明や、「今まで家賃の振り込みを延滞したことはありません」といった推薦状を今の大家さんに書いてもらうなど、とにかく信用を得るのが大事だと思います。

 

ちなみにメッセージはドイツ語です。

練習も兼ねて。もちろんドイツ語話者の貸主の場合に限ります。

名前、年齢、出身、この部屋に惹かれた理由(時期や立地が理想的、内装が好き、など)、仕事(家賃をどう支払うか)、ベルリンに来た理由、性格を箇条書きでまとめました。

 

何かの記事で「家探しは仕事の面接と一緒」みたいなことを読みまして、

数多いるライバルの中から自分を売り込まなければなりません。外国人であるとか、語学力、経済力のハンデを乗り越えてね。

 

なので、応募メッセージも、翻訳機はもちろん使いましたが、自分にしか書けない内容を心がけるのがいいかもしれません。

 

ただあまりに熱が入りすぎて長文になったり、意味不明なドイツ語になっていないかは十分注意が必要です。

それから、メッセージの段階で住民登録可能かどうかをしっかりクリアにしておきましょう!!

 

繰り返しますが部屋探しは争奪戦であるうえ、こちらには先ほど書いたハンデがありますので、

メッセージ返してくれた時点でもう「この人最高!」という気持ちになってしまいます。

駅から遠かろうが部屋の面積が激せまだろうが、我慢しなきゃ。と。

でもそれはあまりよろしくないと思います。暮らし始めたら絶対ストレスになるから。

「高望みしない」という点と少し矛盾しますが、譲れない点は妥協しなくていいと思います。吟味できるよう、余裕を持って部屋探しを始めるのも大事かもしれません。

 

WG gesuchtで求められがちなSCHUFAって何。

ずばり信用調査だそうです。基本は有料(約30€)ですが、年に1回、情報開示だけなら無料でできるそうです。(第三者への信用証明となるコードは書かれていない)

こちらを読みました。

↑メッセージを送る時点で「多くの家主は信用調査の提出を求めています」みたいなメッセージが出るんですが、私は用意しなくてもメッセージのやり取りや内見に行けました。

 

(確かに1件だけ、SCHUFAの提出が内見の必須条件だった物件がありました)

 

また、パスポートやIDも送った方が信用に繋がるかな~と思いましたが、必要ないでしょう。

だって、貸主が詐欺師やよからぬことを考えている人である可能性も捨てきれないのです。

 

売り手市場とはいえ、個人情報を簡単に渡さないように気をつけてください。

早い段階でIDなどの送付を求められたら、私だったらその物件はやめます。

個人情報に関わる書類は、内見で言われた時または契約時でいいのではないでしょうか。

 

 

また、WG gesucht上ではなく、Whats Appで直接連絡したいと言う貸主もいました。

うーん、危ないフラグです。。でも最悪電話番号は変えれるし、これは仕方なくOKしました。

 

 

内見へGO。はて、自分は選ぶ立場なのか、選ばれる立場なのか。

 

どう考えても後者だろうがよ、と言われそうですが、

内見してみたらやっぱ微妙だった、なんてことはザラにあると思います。

 

私はお化け屋敷みたいなアパートに一度当たりました。

 

「あるもので暮らす」「どこでも寝れる」という小さな特技がある私ですが、さすがにここは無理!!と思いました。サイトの写真じゃわからなかった。

 

そんな時はスッパリお断りの連絡を入れました。

ただ「辞退します」だけではなくて、「残念ながら条件と合わないので辞退します」みたいなワンクッションを入れると、トラブルにならないでしょう。

 

案外「OK~」みたいな軽いリアクションが大半でしたよ。

反対に、内見して気に入ったら本応募の意思を示してもいいと思います。

私は素早く判断できず、何日までに返事したらいいですか?と毎回聞きました。

 

応募します!と言ったのに、後からやっぱり辞退します、というのがなんか申し訳ない気がして・・・。自分自身のエネルギーも食うし。

応募と辞退のタイミング、駆け引きがなんとも難しかったです。

 

後から皆さんの部屋探しブログをさらに読んで、「いいと思ったら応募!万が一辞退となっても、このご時世、入居希望者は山ほどいるから大丈夫」と知りました。辞退を申し訳なく思うのは取り越し苦労だったかもしれません。

 

近年登場したと思われる謎のアパート群

WG gesuchtを見ていると、小綺麗なアパートが頻繁に掲載されます。1年程度のロングタームも可能。

提携済みの不動産会社が提供しているので、安心感もあります。

 

そのうちのひとつに、これええやんけ、と当時私は事情をよく知らないまま内見を申し込みました。

 

しかし、翌日メールが来て、自動キャンセルされましたw

内見の申し込みから24時間以内に書類を提出(つまり入居を決める)しないと、内見のアポ自体が消えるようです。

 

いずれの不動産会社も似たようなシステムなのが興味深い(つまり運営元は一緒とかw)。

 

基本はオンラインで内見、24or48時間以内に予約、入金、契約、入居。というオンライン完結型の新しい住居探し、なのかもしれません。

 

そんな早く決められっかよと思いますが、海外からでも借りられて、1ヶ月単位で契約できるので、短期の留学生が主な利用層だと思います。

 

内見で疑問点を解消しよう。

内見は前の人がまだ住んでいる状態で見させてもらうことがほとんどでした。

 

個人的には、前の人の状態を見ることでそのWGの生活模様がわかりますし、本人が在宅していれば貸主との関係性も見れて、判断材料になります。

 

とある物件では、ちょっとオタクっぽいかわいらしい女性が、大家さんに家賃を「お願いしまあ~す!」みたいな感じで手渡し(しかも両手)していて、和やかな雰囲気だなと感じたものです。

 

室内を案内された後「質問ある?」みたいなサラッとした内見もありましたし、

同居人と腰を据えて30分以上話す内見もありました笑。

 

ここでも、「やばい、アピールしなきゃ」「なんかアレだけどここでいいや!」と焦るかもしれませんが、

この人(たち)と長く一緒に暮らせそうか、こちらも主体的にきちんと確認した方が良いと思います。

 

例えば、キッチンの使い方、消耗品の補充ルール、同居人の仕事と生活リズム。

あとはアジア料理を作っても大丈夫か。という点!

アジア人を内見に呼んでいる時点で「大丈夫」としか返事しようがないと思いますが、一応ね。

了承を得ているとはいえ、実際に暮らしてみたら「くせえ!!!!」って言われるかもしれない。ごめん。

 

ナンプラーはもう封印かもしれない。

 

又貸し【Untervermietung】はあぶない?

又貸しとは、大家さんや管理会社と主な借主(Hauptmieter)が契約を結んでおり、主な借主が空いている部屋を第三者に貸すという構造。

つまりその第三者は直接大家さんと契約を結んでいないのです。

これが詐欺やトラブルの原因になることも多いらしく。特に住民登録ができないなどです。

 

ただ私がこれから住む部屋はこの又貸しです。

又貸しについて周囲の人に聞いたら、又貸しをする側には多くの法律があるが(規定以上の家賃を得てはいけないとか)、契約書がちゃんとしていれば借りる分にはまず問題ないと言われました。

(100%保証できませんのでご自身の判断でお願いします)

 

次の部屋は住民登録できるし、契約や鍵の譲渡より先にお金払えって言われていないし、家賃振り込み口座もドイツ国内の口座だし(これの反対はすべて詐欺や違法のフラグと学んだ)、

 

なにより愛猫家でゲーマーなまったりした人だったので、大丈夫だろう!と思って決めました。うう、大丈夫であってくれ!!

 

というわけで週末を使って二度に分けて引っ越してきます!

この1年は服も買っていないし、インテリアなど大きな買い物もしていないので、スーツケースで引っ越せます。

引っ越し屋のチラシがよくポストに入っているのですが、もし引っ越し屋手配となったら苦労が増えそうだな・・・。と思ったのも、買い物を思い止まらせた原因の一つですw

 

新居には猫ちゃんが2匹もいます!

 

お世話は緊張するけど、楽しく暮らせたらと思います。

 

 

以上、皆さんのお部屋探しの参考になりましたら嬉しいです。

それではまた!

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