世界最大の本の祭典、フランクフルトブックフェアに行ってきました。
本好きなら一度はいかがですか?
こんにちは、Ayanaです。
気がつけば12月の足音がすぐそこに⛄️
最近、ガス・暖房関連の不具合が続いていて、
なかなか落ち着けません。
大人になってからの三大・生活で怖いもの、といえば私は
1.夜中に急ぎの仕事を思い出す
2.非通知着信
3.ガストラブル
です。
そのため、ガス問題は結構ハラハラしています。
だから今日は、ちょっとした遠足の思い出話で、気を紛らわそうと思います。
先月、ベルリンから約550km離れた中西部の都市、フランクフルトに行った時のことです。
年に一度、10月中旬に開催される世界最大の書籍見本市「フランクフルトブックフェア」に訪れました。
本や雑誌が好きでして、ちょうど開催のタイミングでドイツにいるのだし、行くっきゃない✊と。
フランクフルトは500年前から本の流通の要
私のくだらない三大怖いものを紹介した後で恐れ入りますが、
ドイツは世界三大発明に関わりのある国です。
そう、15世紀にグーテンベルクによって実用化された活版印刷ですね。
それまで本は一部の階級の人のものでしたが、
活版印刷の実用化で大量印刷が可能になり、一般市民も本(とりわけ聖書)を読めるようになりました。
この後はWikipediaしていただくとして、
グーテンベルクの拠点はフランクフルト近郊です。
本、ひいては情報発信の原点と言えるこの土地で開催されるブックフェアとなれば、右に出るものはいないでしょう。
しかも歴史を遡ると、フランクフルトで開催された出版見本市は16世紀から続いているそうです。約500年前!
たまげますね。
あ、ここでもう一人、ドイツの偉人を思い出しました。
デニムのLevi’sの創業者、リーヴァイ・ストラウスさんもドイツ出身です。
5日間で21万人来場!世界中の出版物が集結する祭典
「到底1日で回り切れるものではない」という前情報はありましたが
このデジタル時代、業界関係者か、よほど本が好きな人しか来ないだろう。
とたかを括っていました。
それはもう全然大間違いで、人人人。さらに人人人。もいっっちょ人人人。
一般開放デーだったからというのもありますが、本より人!熱気!
特に人気のホールでは、本よりも人の頭を見て歩いていました。
会場は大きく3つのエリアに分かれています。
・ヨーロッパ、中東、アジア、北米などインターナショナル部門
・ドイツ国内の出版物、出版関連物部門
・ソフトウエアなど業界向け部門
インターナショナルエリアには日本の出版社も出展しています。
小説や料理本、そして大人気の漫画(近年は欧米で百合系がアツいのだとか)が、世界へ羽ばたくチャンスがここで生まれます。
そう、漫画。漫画ですよ!
私は漫画をあまり読んでこなかったことを、大変後悔しています。
なぜなら今のところ、ドイツで出会った人との会話のネタNo.1は漫画ですからね。
進撃の巨人、NARUTO、呪術廻戦。本当に人気です。会場にはコスプレイヤーさんもいました。
「私の漫画歴はNANAで止まっているんだ・・・ごめん、話せなくて」っていつも思っています。
悲しいかな、読めないので見て回る
国際見本市、とはいってもメインはドイツや周辺国の出版物。
新聞社、教育、料理、文学、アート、絵本などあらゆるジャンルの本が展示されています。
日本の本に比べて装丁(表紙のデザイン)が派手だったり自由で面白い。でも、紙質や印刷技術は日本の方が高いと感じました。
著者のトークショーが開催されていたり、
限定品を売っているのか、フラゲ日なのか、大行列のブースもありました。
また、ドイツでは家事や通勤中に気軽に聴けるオーディオブック(Hörbücher)⬆︎やラジオが人気だそうです。
私のお目当ては、デザイン、写真、アート部門。
とびきりのインスピレーションを・・・と贅沢なことを考えていましたが、
ドイツ語で読書はハードルが高くて、また読めなくても大丈夫な写真集などは思ったより数が少なく、
満喫とまではいきませんでした・・・。悔しい🥺
お土産はフランクフルト名物グリューネゾーセ
ヘトヘトに疲れて、夕方に会場を出ました。
一緒に行ったフランクフルト在住の友人が、お土産に「Grüne Soße(グリューネゾーセ)」を教えてくれました。
サワークリームに7種類のハーブを混ぜた緑の(グリューネ)ソース(ゾーセ)です。
地元の名産が揃うHessen Shopは閉店時間になってしまったため、
当てずっぽうで駅近のスーパーへ行ってみたらありました。
茹でたじゃがいもと、ゆで卵にかけるだけでウマイ、ということで
家に帰ってさっそくいただきました〜。
舌触りも風味も爽やかでGOOD😋
さてさて、世界最大の書籍見本市。
振り返るとほぼ本は読めませんでしたが(笑)、
紙媒体の根強い人気に触れた1日でした。
くまなく見るには2日間は欲しいですね。
でも、いち本好きとして、本のために世界中から人々が大集合していることに胸が熱くなりました。
1日も早く、ドイツ語の小説などを読めるようになって
「うわ、この感情は日本語にない!」とかって驚いてみたいです。
番外編🚃
旅の計画中、
「普通に行っても面白くありませんね」と余計なことを考えた私は、
「フランクフルトまで在来線だけで行けるかチャレンジ」を往路で決行しました。
ドイツ全土の在来線(便宜上こう呼びます)、地下鉄、バス、トラムが1ヶ月49€で乗り放題の「Dチケット」を普段使っていまして、
これとたっぷりの時間さえあれば、ドイツ全土をお得に旅行できます。もちろんフランクフルトへも。
在来線での行き方を調べたら、片道9時間(笑)
乗り鉄の血が騒ぎ、
「やってみっか」となりました。
結果は惨敗。
気まぐれな運行で有名なドイツ鉄道さん、我々の期待を裏切らず、途中で止まりました。
夜20時頃だったかな。まだフランクフルトまで200km以上あるというのに。
もうその時間ではICE(新幹線的なもの)しか手段がなく、結局80€ほどのチケットを買って、
フランクフルトに24時近くに着きましたとさ。
ドイツ鉄道さんは気まぐれで有名ですが、アプリはキレッキレに働いていまして、
運行情報も代替手段も瞬時に教えてくれます。助かりました。
予定が早めに決まっている時は、格安の長距離移動電車Flix Trainもオススメです。
でもこれも普通に遅延するので、
ドイツでの電車の旅行は計画的に。
はい、今日も長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。
懲りずにまた遠出して、ドイツカルチャーを感じたいと思います。
それではまた、Auf Wiedersehen!