S.Y様 did deutsch-institutフランクフルト校の留学体験談
S.Y様(35歳 男性)
渡航都市:フランクフルト
学校名:did deutsch-institut
留学期間:2024年1月から2か月
なぜドイツ留学をしようと思いましたか?
ドイツ法を勉強していくために、ドイツ語を勉強する方法をいろいろと検討している際に、日本国内の語学教室が非常に高価であることに気付き、知人に相談したところ、現地で学んだほうが学習の効率もいいし、授業料も安いという話を聞きました。そのため、大学の春休みを利用して、ドイツに留学してみようと考えました。
学校生活、授業の様子を教えてください
授業では、ドイツですでに生活の基盤があるクラスメイトも多く、活発なディスカッションが行われました。
ロールプレイ形式の授業もありますが、自分は何が好きで、どういうことを考えているか、自分の国ではどういう経験をしてきたか、更にドイツではどういうことをしていきたいか、といった個人的なことをかなり具体的に聞かれることが多く、日本の学校では経験したことがない非常に新鮮な授業形式でした。
滞在先(ホームステイ食事なし)での生活の様子を教えてください
滞在先はキッチン付き個室があるバストイレ共有の部屋で、ナイジェリアとインドネシアから来た研究者二人がルームメイトでした。
彼らは忙しくてあまり沢山のやりとりはできず、学校に登録されているホストファミリーの情報は数年前のものであったなど、最初は戸惑うことも多くありましたが、食事会を開催してくれるなど、親切に接してもらえました。
全体的に、私の属した学校は細かい情報共有については苦手としていることが多いような印象を受けたので、質問はホストファミリーなど直接の当事者に聞くことをお勧めします。
フランクフルトを選んだ理由と、実際に生活してみた印象を教えてください
フランクフルトは、空港にも近く、歴史的にもドイツのリベラリズムや民主主義が生まれた地域だとして知られており、ドイツ法を感じるには一番良い地域だと思って選びました。
実際に生活してみると、日本では信じられないくらい多様性や人権を重視していて、特に、差別に対して社会として非常に真剣に取り組んでいる印象を受けました。その前提として、相手の主張をしっかり聞くという形で、コミュニケーションを非常に重視していることには驚かされました。もちろん主張していくためにはその裏付けとなる基盤が重要ですが、ドイツは最低賃金が日本の倍額くらいあるのですが、スーパーの食品価格は日本の半額くらいで売っているものが多く、また、近年の生活費高騰に対応した賃上げを求めてインフラ分野の労働者のストライキが断続的に行われ、交渉を徐々に進めているなど、リベラリズムという言葉から時にイメージされる弱肉強食な社会ではなく、表面的な便利さを犠牲にしたとしても、弱者がどうやって社会の一員として生きていけるか、その基盤を確保できるか、ということを真剣に考えているように感じました。
留学中によかったこと、大変だったこと、最も思い出に残っていることなど自由に記入してください。
大変だったこととしては、現地で日本人と話すことはなかったので、情報収集はインターネットを使うことがそれなりにあったのですが、日本語の匿名記事は古いものや勘違いに基づくものが多く、結果的にドイツ語で検索しないと正確な情報や有利な情報は手に入らないことが多いことに気付き、ドイツ語は鍛えられましたが、日本語の情報で作ってしまった先入観を訂正するのが大変でした。
最も思い出に残っているのは、良かったことでもあるのですが、ドイツの広場を歩いていた際に、楽しげな音楽と共にデモが行われていて、そのデモがユダヤ人の人権侵害に抗議するパレスチナ人のものだった、ということでした。歴史的な経緯からするとドイツでユダヤ人に抗議するのは大変だと思い込んでいたのですが、多くのドイツ人が賛同して、列をなして募金をしている様子はとても印象的でした。
今回の留学で出会ったドイツ人は概して非常に思いやりがあって、善悪を抽象的に考えるのではなく、目の前の問題を直接解決してくれようとすることが多かったのですが、国際問題に関しても同じように、抽象的な国益や国際関係などを考えるのではなく、目の前にいる弱者に対して手を差し伸べようとしていたように感じました。
ドイツ留学サポートセンターを利用された感想を教えてください。
留学前には他のエージェントなども併せて検討していたのですが、ドイツ留学サポートセンターでは、料金や契約に関する質問に対して根拠を持った形で明確な説明をしてくれたこと、生活に関しても面談のみならず、ウェブサイトで実体験に基づく詳細な情報提供をしていること、利用者の不安を煽ることなく、利用者のニーズを最大限実現するような形でのプラン提案やアドバイスをしてくれることなど、非常に信頼できるように感じました。留学前に、「困ったときは、強気なくらいの姿勢で自分の考えを言ってみたらどうでしょうか」といったアドバイスを頂いたのですが、実際に自己主張していったところ、現地では様々な助けを得ることができました。