ドイツのホームステイ
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費用?注意点?ドイツのホームステイについて知っておきたい6つのこと
留学中の滞在先として、真っ先に「ホームステイ」が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?留学するからにはホームステイでドイツ人と一緒に生活してみたい!と憧れている人もいることと思います。
一方で、ホストファミリーと合わなかったらどうしよう、うまくやっていけるかな…など不安に思っている人も多いです。
ということで、ここではホームステイについて生活の様子や注意点について説明していきますね!
もくじ
1. ホームステイでの生活
改めて説明するまでもないかもしれないですが、ホームステイはドイツ人のお宅にお部屋を借りて一緒に生活をするものです。
語学だけでなく、ドイツ人の生の生活を体験できる貴重な機会といえます。
何人かの生徒を受け入れているお宅もありますので、他の学生と同居になることもあります。この場合でも、同じ国の学生同士が同じ家庭にならないように配慮されますので、日本人と一緒になることはありません。
2. ホームステイ、選べる3タイプ
ホームステイと一言で言っても、お食事をつけるか否かで3タイプあることをご存知ですか?
一般的にホームステイというとホストファミリーがご飯まで全部めんどうをみてくれるのをイメージされている方が多いのではないでしょうか?
実は、朝晩の2食付きだけでなく、朝食のみつける場合、お部屋だけを借りてお食事は自分で用意する場合と3パターン選べるんですよ。(学校によっては部屋のみの手配はない場合もあります)
どのタイプの場合も、お昼はスーパーやパン屋さんで買ったり、カフェに行くなどして自分で用意します。
2-1. ホームステイお部屋のみ
ドイツ人のお宅の1部屋を借りてお食事はお宅のキッチンを借りて自炊もしくは外食になるので、ホームステイというよりフラットシェアのイメージです。
好きなときにお食事がとれますし自分のペースで生活ができるので、ドイツ人と一緒に生活してみたいけど、自由な生活がいいという人には向いています。お食事代が含まれない分、料金は安くなります。
その代わり、お食事つきのタイプに比べると家族との交流や会話の機会は少なくなるといえます。
2-2. 朝食つき
ホストファミリーに朝食は用意してもらって、夕食はお宅のキッチンを借りて自炊、もしくは外食になります。キッチンを使わせてもらえるかは事前確認が必要です。
朝食はパン、シリアル、ヨーグルトなどです。
2-3. 朝晩2食つき
こらが一番一般的ですが、朝食も夕食もホストファミリーに用意をしてもらうタイプです。全くお食事の心配をしなくていいですし、毎日のお食事タイムは家族と一緒に時間を過ごすので、より家族との交流を深めることができます。
お食事代が含まれる分、料金は3つの中で一番高くなります。
3.家族について
ホームステイの受け入れ先のことを「ホストファミリー」と呼びますが、実際滞在先のお宅は必ずしも「ファミリー」とは限りません。
ファミリーというと、両親と子供のいる家庭を想像しがちですが、実際は子供が独立してお部屋の空いている老夫婦や、母子家庭、女性の一人暮らしということも多くあります。むしろ、お父さん、お母さん、子供がいるいわゆる「家族」は少ないといえます。
ホームステイを申し込むにあたり、滞在先の家族構成は色々あるということを知っておいてください。お宅も一軒家もあれば、アパートの場合もあります。
4.事前にしっておきたいホームステイの注意点
4-1. 長時間のシャワー、水の使い過ぎにはご注意を!
ドイツでは水道代、光熱費が高く水や電気の使い過ぎには厳しいのでホームステイ先では節水、節電を心がけましょう。
湯ぶねにつかるお風呂文化に慣れている私たちにはなかなか耐え難くもあるのですが、お風呂は基本シャワーのみです。バスタブがなくシャワーのみのお宅もありますし、バスタブがついていてもシャワーで我慢しましょう。
予めシャワーは短めにと言われることもありますが、何も言われなかったとしても10分以内に終えられるよう心得ておきましょう!
4-2. お洗濯の頻度は週1回
ホームステイ先でのお洗濯はホストファミリーがしてくれる場合が多いですが、念のため確認をするといいですね。ただし、お洗濯をしてくれる場合でも頻度は週1回程度と多くはありません。
お風呂と同様節水の意識から、ドイツでは洗濯は毎日でなく洗濯物が一定量溜まったらするのが一般的です。
日本だと毎日のように洗濯するのが当たり前なので、「えっ、、週に1回しかしてくれないの!?」と驚くかもしれませんが、決して意地悪でお洗濯をしてくれないわけではないのでこの点は理解しておいてくださいね。
街中にはコインランドリーがありますので、どうしても洗濯が必要なときは自分でコインランドリーに行くのもいいでしょう。
いずれにしても、頻度の少ないお洗濯事情にも耐えられるよう下着は多めに持っていくといいですね。
4-3.ゴミの分別にルールを守って!
環境大国としても知られるドイツですが、実際にゴミの分別は細かく分かれています。
紙、生ごみ、ビン(透明、茶色、緑、と色別に分かれています!)、アルミやプラスチック類、それ以外のゴミ(ティッシュやお菓子のパッケージなど)に分別しなければならないので、多くの場合家庭でのごみ箱も何種類かに分かれています。
ちょっと面倒ですが、ホストファミリーの指示に従ってくださいね。
4-4.ドイツ家庭は夕食が質素!?
ドイツ人は夕食に暖かいものを食べない、なんてことを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
ドイツのお夕食はアーベントブロート(夜のパンの意)とも呼ばれ、パンにチーズ、ハム、サラダといった火を使わないお料理をいただくのが伝統的な習慣ともいわれています。しかし、いまどきは夕食に温かい食事をとる人たちも増えているようです。
実際ホームステイされたお客様のお話をきいても、夕飯はしっかり温かいお料理が出てきましたという方が多いですよ。とはいえ、パンにチーズやお野菜といった朝食のようなお夕食が出てきても、「これがうわさのドイツ流夕食か!」くらいに思っていただければと思います。
5.ホームステイのメリット・デメリット
5-1.メリット
ホームステイのメリットはなんといってもやはり、ドイツ人の生の生活を体験できることです!ドイツの家庭料理をいただいたり、ドイツ人の生活習慣に馴染みながらの生活。日本との違いもたくさん発見できるはずです。
語学上達の面での大きなメリットがあります。
語学学校から帰ってもお食事時の会話や、食後に一緒にリビングでテレビを見たりと、生活の中でドイツ語を使う機会に溢れています。
たとえドイツ語ができなかったとしても、ドイツ語から逃げることのできない環境に身をおくことができますので、日を追うごとに会話力が上達するのを実感できるはずです。
日常の中で使う単語を実践的に覚えることができますし、ネイティブが使う言い回しが自然と耳に入ってきます。
日本人は留学中会話力がなかなか伸びないのを経験する人が多いですが、ホームステイは会話力を向上させる絶好のチャンスです!
そして、ドイツに頼れる家族ができるのも大きな魅力ですよね。留学生活の最初は分からないことだらけですが、一緒に生活をする時間が長くなれば家族のように心を許せる存在になります。
5-2. デメリット
一方のデメリット。メリットの裏返しでもありますが家族との相性が合わなかった時には生活を窮屈に感じてしまい兼ねない点があげられます。
ホストファミリーは各語学学校が面接をし、実際に家の見学もしたうえで選ばれている家庭なので、一定の基準を満たした家庭が選ばれています。
それでも、学生と家族、人間同士なのでうまが合わないということも稀に起きてしまいます。こればかりは運としたかいいようがないのですが、万が一家族とどうしても合わない場合、別のお宅へ移ることもできます。
その他デメリットとしては、寮に比べると学校までの距離が離れていることが多いことです。学校は街の中心にあることがほとんどですが、ホームステイ先は中心からは少し離れた住宅街ということも多いので、バスや電車、トラムを使っての通学になります。
6.ドイツのホームステイ費用
ホームステイの費用について、実際には学校によって料金が異なるので一概にはいえないのですが、2食付きの場合1週間250~300ユーロが相場で高いと350ユーロくらいまでです。
学校によっては1か月以上、3カ月以上など長期のお申込みをすると1週間あたりの単価が安くなるところもあります。
下の表は料金が安い学校、高い学校の平均した料金を、ホームステイのタイプ別、期間別にまとめてみたのでおおまかな費用の参考にしてみてください。