ドイツで風邪をひいたら?薬の買い方から病院の行き方まで徹底解説【留学生・ワーホリ必見】

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ドイツで体調を崩したときにまず知っておきたいこと

留学中に、風邪をひくなど体調を崩してしまうこともあるかもしれません。慣れない環境で体調を崩してしまったら、どのような対応をすればいいのだろう、と不安になりますよね。

でも安心してください。ドイツでは、軽い風邪や体調不良なら多くの場合、薬局(Apotheke)で相談すれば適切な薬をその場で購入できます。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>また、留学生・ワーホリの方が加入する医療保険があれば、医療機関の受診も自己負担なく受診できる場合がほとんどです。

この記事では、ドイツで体調不良になった場合の対処方法について説明していきます。

留学前の準備:日本から常備薬を持参する際の注意点

ドイツでは多くの薬が手に入りますが、成分、効き方が日本と異なることも多く、戸惑うことも少なくありません。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>頭痛や腹痛、急な発熱に対応できるように、普段から飲み慣れている常備薬は日本から持参すると安心です。

ドイツでは代替品を見つけにくい、手に入りにくい薬

日本では身近な薬でも、ドイツでは手に入りにくいものもあります。代表的なものをここに紹介しますので、普段からこれらを使用することのある人は、日本から持参しましょう。

日本の鎮痛薬 (例:イブ(EVE)シリーズなど)
ドイツでは鎮痛薬は「Ibuprofen」や「Paracetamol」のように単一成分で売られることが多いです。一方で、日本のバファリンやイブシリーズなどは、鎮痛成分に加えて胃粘膜保護や効き目を高める成分などが配合せれています。そのため、日本の鎮痛薬の方が、効き目の速さや胃への優しさにも配慮されています。

胃腸薬・整腸剤(例:太田胃散、ビオフェルミンなど)
ドイツでも胃薬は買えますが、日本の「太田胃散」のような漢方ベースの製品を探すのは難しいです。食生活の変化で胃の調子を崩しやすい方は、日本から胃腸薬を持っていくとよいでしょう。

目薬
ドイツの目薬は、ドライアイ用の人工涙液が主流で、日本の目薬のような、疲れ目をリフレッシュさせるような目的の目薬がほとんどありません。

湿布、冷却シート(冷えピタなど)

ドイツへの医薬品の持ち込み制限:薬ごとに最3ヶ月分

ドイツへ持ち込める医薬品の量には制限が設けられており、ドイツ大使館のホームページに、以下のように記載されています。

ドイツへ入国する際、医薬品は旅行者が通常個人で必要とする量のみ持込みが可能です。通常個人で必要とする量とは、薬ごとに服用量に基づき最大3ヶ月分です。この範囲の医薬品であれば、入国の際に税関で申告する必要はありません。

引用: ドイツ大使館

詳細は、ドイツ大使館<ドイツへの医薬品持込みについて>を確認して、適切な対応をとってください。

ドイツで薬を購入する

ドイツに来てまず戸惑うのが、薬が売っているお店の日本との違いです。

ドイツで健康用品や薬を手に入れられる場所は、大きく分けてApothek(アポテーケ:薬局)Drogerie$(ドロゲリー:ドラッグストアの2種類があり、役割が明確に分かれています。ざっくりというと、薬を買うならApotheke、体調を整えるならDrogerie、です。

薬局(Apotheke)


赤い「A」のマークが目印です。
医薬品(処方薬・市販薬)はすべて薬局でのみ購入できます。
店頭には薬剤師が常駐しており、症状を伝えると最適な薬を提案してくれます。
軽い風邪や頭痛、喉の痛みなどなら、市販薬(rezeptfrei)で対応可能です。

ドラッグストア(Drogerie:DM・Rossmannなど)


医薬品の販売は認められていません。
健康食品、ビタミン剤、ハーブティー、化粧品、日用品などを取り扱っています。
「風邪対策コーナー」もありますが、サプリメントやハーブ製品が中心で、薬ではありません。
あくまで体調維持・予防目的での利用が一般的です。

自然派ケアも人気

ドイツでは家庭療法(Hausmittel)を重視する文化もあり、ドラッグストアには、症状別に向けに複数のお茶が並んでいます。

症状別・ドイツの代表的な風邪薬

薬局で薬剤師さんに「Ich habe Fieber(熱があります。)」、「Ich habe Halsschmerzen(喉の痛みがあります。)」などと症状を伝えると症状に合った薬を選んでくれます。

また、欲しい薬が決まっている場合は、商品名を伝えると購入できます、参考として、症状ごとにドイツで定番の市販薬をご紹介します。

風邪全般に対応する薬(コンビネーション製剤)

Grippostad C
ドイツで最も有名な総合感冒薬の一つ。カプセルタイプ。パラセタモール(解熱鎮痛)とビタミンC、鼻炎成分などが配合されています。

Boxagrippal
イブプロフェン(解熱鎮痛)とプソイドエフェドリン(鼻づまり緩和)を配合した錠剤。炎症や痛みが強い風邪に特に有効です。

Wick MediNait
夜用シロップタイプ。パラセタモール、鼻炎成分、咳止め成分が配合され、症状を抑えて睡眠を促します。(日中服用すると眠くなるため注意)

頭痛・発熱に対応する薬(解熱鎮痛剤)

Paracetamol(パラセタモール)
日本のアセトアミノフェンに相当する鎮痛成分です。比較的胃への負担が少ないですが、アルコールを飲む人や肝臓の弱い人は注意が必要です。

Ibuprofen(イブプロフェン)
日本では、イブ (EVE) シリーズに含まれている鎮痛成分です。ドイツでは「Ibuprofen 400mg」といった形で、成分名と含有量で売られています。

Aspirin(アスピリン)
アセチルサリチル酸(ASS)が主成分です。解熱鎮痛の他、血栓予防にも使われますが、胃への刺激は強めです。

喉の痛みに対応する薬

Dorithricin(ドリトリシン)
鎮痛成分と殺菌成分が含まれたトローチ剤。喉の痛みを麻痺させつつ、原因菌の増殖を抑える効果が期待できます。

Tantum Verde(タンタム・ヴェルデ)
炎症と痛みを抑える成分(ベンジダミン塩酸塩)が入ったスプレーまたはうがい薬。喉の奥に直接届き、強い痛みに有効です。

Islamoos Pastillen(イスラモス・パスティレン)
アイスランドゴケを主成分とするトローチ。薬というよりは、喉の粘膜を保護し、乾燥による痛みを和らげる目的で使われます。

病院の受診が必要なとき

Hausarzt制度とは?

ドイツの医療制度は日本と異なり、原則として病気になったり専門的な治療が必要になった場合に、Hausarz(一般家庭医、かかりつけ医)を受診する必要があります。

Hausarzは、内科医や一般医(Allgemeinmediziner)など、専門分野にとらわれず幅広い症状を診てくれる総合医のことで、軽い風邪から、原因不明の体調不良、慢性的な病気の初期診断まで、健康に関するあらゆる相談を受け付けてくれます。眼科、皮膚科、婦人科などの専門医を受診したい場合も、まずはHausarztを受診し、紹介状を書いてもらう必要があります。

Hausarztの探し方と予約

ドイツで医療機関を受診するためには予約が必要で、Hausarztも例外ではありません。

まずは、最寄りのHausarztを探し、予約をとりましょう。

Hausarztを探すには、Google Mapで「Hausarzt + 地名」で検索をするか、

インターネットサイトDoctolib.deはオンライン予約ができて便利です。

ただ、必ず当日の予約がとれるとは限らず、むしろ予約まで数日待たされることも珍しくありません。数日も待たされたら症状も変化してしますでしょうに…。予約なしで行って、その日に診てもらえる日本の医療機関のようにいかないのです。。

当日受診したい場合の対応策

そんなことを言っても、慣れない土地で体調不良のまま数日間待たされるのは、体力的にだけでなく、精神的にも不安で辛いですよね。そこで、当日に受診を希望する場合の対応方法もご紹介します。

医療機関の開院時間に合わせて朝一で電話をして、「風邪の症状で、今日中に診てもらいたい」旨を伝えましょう。多くのHausarzt は、予約なしの急患や急性症状に対応するためのAkutsprechstunde(緊急診療時間)を設けており、この時間に受付に来るよう指示されることが多いです。ただし、指示された時間に行っても、数時間待たされることも往々にしてあるので、その点は覚悟して行きましょう。

体調が悪い中数時間も待たされるのも辛いですが…。予約まで数日待つか、当日の受診を数時間待つか、どちらにしても日本に比べるとドイツでの医療機関の受診は不便に感じます。

受診の流れ

医療機関を受診する際は、保険証(Krankenversicherungskarte)を忘れずに!

まず受付(Anmeldung)で、健康保険を提示します。
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受付を済ませたら、待合室(Wartezimmer)で呼ばれるのを待ちます。
順番が呼ばれたら診察室へ入り、症状を医師に伝えます。ドイツ語でのやり取りが難しい場合は、あらかじめ症状を英語またはドイツ語でメモしておくと安心です。

診察後、薬が必要な場合は処方箋(Rezeptが発行されるので、処方箋を受け取って終了です!
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医療費の支払いについて

ドイツでは、保険の種類によって医療費の支払い方法が異なります。

民間保険(Stepin、Care Conceptなど)の場合

語学留学やワーキングホリデーの方が利用する民間保険の場合は、一旦自己負担で支払いを行い、後日保険会社に請求手続をします。請求の手続き方法は、保険会社に確認をしてください。

一般的な流れは以下の通りです:
1.受診後に請求書(Rechnung)を受け取る
→ 病院によってはその場で支払う場合と、後日郵送で請求書が届く場合があります。
※請求書の郵送に数週間からそれ以上かかる場合があります。
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2.請求書と診療明細を保険会社に提出
→ メールやオンラインポータルでPDFをアップロード可能です。

3.保険会社が内容を確認し、銀行口へ返金
→ 通常2〜4週間ほどで返金されます。

 

 

公的保険(DAK、AOK、TKなど)の場合

ドイツの公的健康保険に加入している留学生や研修生の場合、保険証を提示するだけで診察・処方薬ともにキャッシュレスになります。

自己負担が発生するのは、
特定の薬(1回あたり5〜10ユーロのZuzahlung)
眼鏡・歯科治療など保険適用外の診療
のみです。

まとめ

留学中に慣れない環境で体調を崩してしまうと、不安に感じますよね。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>しかし、ドイツの医療システムは整備されており、薬局での相談や、Hausarztによる診察など、安心して利用できる環境が整っています。
軽い風邪なら、日本から持参した薬や、薬局で買える市販薬を飲んで安静に過ごしましょう。発熱や咳が長引く場合には、早めに医療機関を受診し対応しましょう。医療機関を受診する際には保険証を忘れずに。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>日本から常備薬を持って行く準備や、医療保険の加入などを事前に整えておけば、万が一の時も安心です。

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